2024年 どうぞよろしくお願いいたします。
2024.01.22『 幼稚園は3学期を迎えました。
子ども達は、変わらず「くう・ねる・あそぶ・だす(想いも排泄も)」の生活。遊ぶことに「飽きる」ことなく、生きることを「諦める」ことなく(もちろんそんなことを意識するでなく)思い切り泣いて笑って食べて眠って、様々なことを発見し試行錯誤を繰り返しながら大きくなっています。
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思い通りにならないこと、いやなことだって沢山経験する園生活ですが、なぜ子ども達はそんなにも元気で逞しいのでしょう?
「うちの子は、何度いっても聞かないんです」とか「前にも約束したのになかなか守れないのですが?」といった悩みを相談されることがよくあります。でも、それはきっと子ども達が「忘れることができる」「リセットすることができるから」だと思うのです。何度言っても忘れる(笑)、約束したことなど(本当に自分が自覚しない限り)覚えていない…それが実は子ども達の原動力!になっていると。
過去(昨日、さっき!?)よりも今日(今)に集中し、毎回新鮮で、その瞬間を存分に楽しむ、夢中になって遊ぶ、遊ぶことに意味付けなどしない、「今」を楽しむ子ども達を見ていると、忘れてリセットする力は大人よりもはるかに優れているなあとつくづく思います。
ですので、「何度も言ったでしょ!」とおこっても無駄ですので、そこは「リセット力」が育っているのだと思いなおして、大人も忘れましょう(笑)
もちろん、気づいてほしいという親の気持ちを話すことで、子ども自ら考える機会にはなりますから
今は「自分で考えようとする種」をまく時期ととらえ、おおらかに待ってみてはどうでしょう。
きっと本当に必要なこと、大事なことと自覚した時の子ども達は、確実に行動に移すことと思います。(過剰な期待せずに!?)・・・・・・』
上記は、「ぐんぐん通信」と共にお届けする園長文章(1月分)から抜粋したものですが、それを読んだ在園児のお母さんから「パパにもあてはまると思った(笑)」と感想をいただきました。
そうですね。いろいろなところで戦い!?がんばっているからこその「リセット力」と思い、おおいにパパを褒めてあげて下さいね(笑)
そしてママも褒めてもらいましょう!
忘れていいこと、一方で、忘れ風化させてはいけないことについて考えます。
新年は地震や事故など痛ましい幕開けとなってしまいました。
日が経つにつれ明らかになっていく現状はさらに深刻です。
災害の度に被災された方、亡くなった方々と生き残った自分の、生かされた運命や使命について考えます。
答えはでませんが、考え続けること、そして「今」できることを実践し大事に生きる、それだけは変わらずこれからも行動しようと思います。
現在、様々な団体が、被害にあわれた方々へ届けるための義援金活動を行っております。全国私立幼稚園連合会・PTA連合会より、園でも保護者にお願いしたところ、自分のお小遣いからだしてくれた子ども達がいました。何かしら感じ、考え行動したことでしょう。
園生活を、「真綿で包まれたおとぎ話?のような世界」と、かつて表現した方がいましたが、現代は、真綿では隠せない社会の様々な問題が子ども達にのしかかり、それでも、つぶされることなく精一杯生きる子ども達です。 大人が思う以上に様々考え、ルールを作り出し、自分自身の世界を拡げていっています。
大人がつくる枠に満足せず、未来をつくっていく子ども達でしょう。
生きるために忘れ、一方で生き抜くためには忘れず考え続けていかなければならないことがあり、それは厳しい現実なのかもしれません。
でも「大人が輝けば子どもが輝き、子どもが輝けば大人も輝く」の若草PTAのモットーのように、
どんな時代(不安はなくなりませんが)でも大人がおおいに希望や夢、ロマンを語りあえるような社会であり、それが子ども達の世界にもしみ込んでいくような日常、場であるよう、引き続き努力していきたいと思います。
また長く綴ってしまいましたが、これまで出会った方々に支えられ、これから出会う方々とのご縁を楽しみに、園の理念を大事に職員一同、歩んでまいります。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
被災された方々、子ども達が、少しでも早く笑顔で過ごせますように。