園の歴史
現理事長の曾祖父である持地院37代住職大滝宗淵(しゅうえん)は、青年時より社会教化事業を重視し、現在の園地の所に、育児保護施設「放光園」と称する孤児院を経営しておりました。明治38年より大正12年までの19年間、20数名の孤児を養育しておりましたが、財源難から廃園の止むなきに至りました。
その後時代は変わっても、その意志は受け継がれ、大戦中は率先して寺院の内外を開放し、「子ども会」、「青年会」等の児童・青年の育成強化に努力してきました。戦後、「健康で明るくたくましい児童育成」のための施設建設の計画が持ちあがり、また地域周辺の強い要望もあって、昭和30年、先の福祉施設「放光園」を、教育施設「幼稚園」として再現しました。これが、そもそもの若草幼稚園の出発であります。
その年の10月9日、約100名の園児と園長以下5名の教職員で開園し、同月24日、文部省の認可を得て正式に幼稚園の産ぶ声をあげました。以来、皆さんのあたたかい御支援をいただきながら発展してまいりました。卒園生も開園以来、6500人を超え、社会の中堅として各地域、各分野で活躍しています。昭和61年には創立30周年に当り、園舎の一部を改築、更に平成2年に残る園舎の改築を行い、鉄骨2階建ての近代的新園舎が竣工いたしました。
時あたかも幼児教育の重要性が叫ばれる今日、私たちは初心にかえり人間愛に立った特色ある幼稚園として一層の充実をはかり、幼児教育の振興に寄与する決意であります。
かけあし要覧
昭和30年度 | 園児105名。職員5名。3学級。園長・大滝宗雄、副園長・大滝宗光。 |
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10/9 | 開園式兼入園式。 |
10/24 | 認可を受く。創立記念日。 |
3/24 | 第1回生43名の卒園式。感激。 |
*31年度 | 園児230名。職員9名。5学級。 |
6/1 | 同じ色と形の制服は色彩感覚を育てず個性をなくすのも同然と、園服の制定をしないことに決定。(保護者総会で) |
7/25 | 保護者会報「わかくさ」NO.1を発行。 |
9/16 | 第1回運動会を本堂前で行う。大滝副園長が職業柄、下駄ぱきで総指揮をとる。 |
*32年度 | 運動会慰労会を新形式で行う。 |
*34年度 | 園児289名。3年保育を開設。台風と雨で運動会3度延期する。 |
*35年度 | お父さん一日入園を行う。 |
10/1 | 創立5周年祝賀会を行う。 |
11/5 | ピアノ披露卒園生のつどいを行う。 |
12/14 | 分科会形式で保育懇談会を始める。語り合いが教育だけにとどまらず、社会批判にまで高められた。 |
*36年度 | 当園の職員と保護者で、3泊4日の山形県幼児教育研究ゼミナールを主催。 |
*37年度 | 教師の1人相撲では育たない「生きた交流のひろば」を築こうと、学級活動部誕生。 |
*38年度 | 職員5人出産の為、一学級減らす。 |
5/5 | 園歌制定。作詩・賀来琢磨、作曲・足羽 章。 |
7/29 | 5才児の夏季合宿始める。 |
*40年度 | 園長以下職員数18名。10学級。 |
9/18 | 10周年記念ガーデンパーティ500名参加。 |
10/10 | 同窓会「若草くりの本会」発足。 |
10/25 | 創立10周年記念式典。園旗と記念樹を保護者会より受く。記念誌異NO50号発行。 |
*41年度 | 赤とんぼの曲の幼稚園バス運行。ブレイスクール開校。(長時間保育) |
*42年度 | 緑のジュータンの図書室開設。 |
*43年度 | 学級毎に図書の整備。 |
*44年度 | 「どろんこひろば」「どうぶつえん」ができる |
10/24 | 東北造形教育研究大会で公開保育。 |
*45年度 | 持地院檀信徒会館「吉祥閣」落成。仏前結婚や保護者会研修に活用。 |
*46年度 | 東北地区私立幼稚園教員研修大会で公開保育。テーマ"明るくたくましい子を育てよう" |
*47年度 |
学校法人龍州(りゅうじゅう)学園の認可を受ける。 保護者会をPTAと改称。 |
4/27 | 園長室、会議室を改築。「いつでも、どなたも自由にお入り下さい」の願いから、囲炉裏ができた。 |
8/9 | 学校法人龍州学園の認可を受く。大滝宗雄園長は理事長となり、大滝宗光副園長は園長となる。 |
8/24 | 菅原教諭、幼児教育研修のためヨーロッパヘ。 |
*48年度 | 豪雨でグランドの石垣崩壊。PTA400名の奉仕により復旧。署名1万1千名の請願を得、補助金の交付を受ける。 |
10/27 | 車庫新築「園児の心と体を大切にする運転をしよう」をかかぐ。 |
12/8 | 仏教保育をふまえて「いのちの塔」を建立。 |
*49年度 | 集団保育は3才児からの方針により3年保育を増設、2学級とする。 |
*50年度 | 20周年記念として、植樹、物故者供養、パーティを行い、PTA並びにOBよりカラーテレビを受く。 |
10/24 | 卒園生の親の組織「龍州の会」発足。 |
*52年度 | 各保育室にピアノを設備する。 |
*53年度 | 園舎の一部を鉄骨二階建に改築。 |
10/24 | 孫とのふれあいを大事にしようと、祖父母の会「GTA」を開設。 |
*54年度 | 園庭を野鳥の森に…と、PTAで巣箱作り。 |
*55年度 | 市幼稚園教育研究会で、土ねんど、木工による公開保育。 |
*56年度 | 理事・斎藤清一、園長に就任。 |
11/15 | 造形展を開き、造形教育の充実をはかる。 |
*57年度 | 2クラス合同で夏季合宿を行う。 |
7/26 | 夜のつどい(キャンプファイヤー)を「わかくさカーニバル」と称して一般公開する。 |
*58年度 | 第四回造形展を一般公開する。テーマ「ぐんぐんのばせ"わかくさの芽"」 |
8/23 | 森の山まつりの参詣者にホールを開放する。 |
9/26 | 龍州の会設立総会。組織化により、一層園とOBとの親睦を深める。 |
11/12 | YBCテレビ番組「さくらんぽ広場」で「わかくさどうぶつえん」が放映される。 |
*59年度 | 酒田市幼教振(小学校・幼稚園・保育園)研究会で公開保育。 |
*60年度 | 理事長に大滝宗光、園長に池田宗機就任。 |
5/12 | 本園設立者で、初代園長・理事長持地院住職大滝宗雄の本葬執行される。 |
*61年度 | 創立30年・園舎改築記念式典を行う。PTAより積木4組をいただく。 |
*62年度 | 夏季保育の合宿を新園舎で実施する。 |
*63年度 | 園長に菅原昌子就任。保育室増設。 |
2/3 | 大滝宗雄初代理事長3回忌にちなみ「大宙忌」を行う。 |
平成2年度 | 新園舎完成、竣工式・祝賀会を行う。 |
*3年度 | 酒田大仏建立中のため松陵小グランドで第36回運動会を行う。 |
10/16 | 酒幼連研究部の全日研修会で公開保育。テーマ「いきいきとあそぷ子どもをめざして」 |
*4年度 | 酒田大仏開眼大法要で年長児「大仏さんこんにちは」を歌う。作詞大滝宗光・作曲名和収。 |
10/5 | べにばな国体開始式で、市内の幼稚園年長児合同でマスゲーム「祝い獅子」を踊る。 |
*5年度 | 財団法人・荘内銀行社会振興助成基金よりテント1式寄贈される。 |
*6年度 | 園長に久留慶子、副園長に大滝宗徳が就任。 |
*7年度 | ランドアートコンテスト(山新主催)に参加、最優秀賞を受賞する。 |
10/22 | 創立40周年記念式典・祝賀会を行う。市民会館で劇団角笛による影絵公演をする。PTAより、ミュージック時計を贈呈され、園庭に設置する。 |
*8年度 |
未就園児と保護者を対象とした遊びと交流の場「なかよしうさぎの日」を開設。 保護者製作の遊具マウントキャビンを、卒園記念品としていただく。 |
10/24 | 東北地区私立幼稚園教員研修大会が酒田地区で開催され、第五分科会、テーマ「おもしろそう、やりたいな」(子ども主体の生活)で公開保育を行い、145名が参加。 |
*9年度 | 園長に志田賢就任。 |
*10年度 | 理事長に大滝宗徳就任。 |
*11年度 | 園舎の外装、園庭の固定遊具の整備。ぞうさんお山、四人乗りブランコ等を新設する。 |
*12年度 | 未就園児を対象とした「いちごクラブ」を開設。ホームページを開設し、園児の様子をリアルタイムで紹介。 |
*13年度 | 未就園児(2~4才)と保護者を対象とした遊びと交流の場、「ぴょんぴょん広場」を開設。 |
*14年度 | 若草ビオトープ計画が発足、「KK(カブト、クワガタ)牧場」、「トンボ池」を保護者の手造りで完成。 |
*15年度 | 保護者製作の遊具ツリーハウス「スターシップ」を、卒園記念品としていただく。 |
*16年度 | 保護者協力のもと野菜畑を作り、「すくすく畑」と名付ける。 夏野菜が大収穫。 |
*17年度 | 0~2才児を対象としたベビールームを開設。給食調理室を設置し、完全自園給食を実現。 創立50周年記念式典、祝賀会を盛大に行う。希望ホールで、劇団飛行船による人形劇「忍たま乱太郎」&ファミリーコンサートを行う。PTAより園庭表示板、グランドネットを贈呈される。園児サッカー大会において、男子チームが6年連続、男女通算12回目の優勝を飾る。 |
*18年度 | 園長に大滝宗徳就任。 すくすく畑を大幅に拡張し約30種類の作物を栽培。堆肥から手作りの有機無農薬栽培で、食育を充実。 Jリーグ(サテライト)公式戦「モンテディオ山形vs鹿島アントラーズ」戦で、年長組がゆうぎ「ワールドカップ若草2006」を数千人の観衆の前で披露。 園児サッカー大会において、女子チームが6年ぶりに優勝。 |
19年度 |
ベビールームが北新町の県営住宅1階に移転、広くて清潔な新園舎で保育を開始。 園児サッカー大会において、女子チームが2年連続優勝。 |
*20年度 |
日本海トライアスロン「おしんレース」リレーの部で、保護者結成の「チーム若草幼稚園カメ」が2年連続優勝。 「酒田港まつり甚句流し」に園児が初参加。沿道の大声援を受けながら楽しく踊る。 |
*21年度 |
映画「おくりびと」効果で復活した映画館港座のオープニングセレモニーで、年長組が「勇気100%」を踊る。 酒田市交流広場に新設された「ロータリー文庫」の寄贈式典で、年長組が歌と踊りを披露する。 保護者制作の遊具収納小屋、ベンチ付きテーブル3台を卒園記念品として頂く。 |
*22年度 | 酒田青年会議所より、酒田まつりで引く山車「海遊丸」を贈呈される。 |
*23年度 |
夏季保育の活動を、初めて八幡の荒瀬川で行う。体育指導のカリキュラムを新しく取り入れる。 やまがた食育・地産地消推進活動表彰で、すくすく畑の活動が優秀賞を受賞する。 |
*24年度 | ベビールームが認可保育所として認可を受ける。龍州学園初代理事長の大滝宗光が逝去。 |
*25年度 |
卒園記念品として、すくすく畑に保護者制作のツリーハウス「大きな栗の木の下で」を贈呈される。 東北地域食育活動コンクールにおいて「すくすく畑の堆肥作りから野菜収穫まで」が審査部会長賞を受ける。 |
*26年度 | 「秋の交通安全県民運動」の出発式に年長組が参加(文化センター)。ゆうぎと誓いの言葉を元気に披露。 | *27年度 |
創立60周年記念式典、祝賀会を幼稚園ホールで行う。 保護者協力のもと、森と山一周探検道を開通。子ども達の森の山での活動が活発になる。 |
*28年度 |
「第13回希望いっぱいコンサート」(希望ホール)のオープニングで年長組がゆうぎを披露。 「2016みなとオアシスまつり」もて、酒田市マスコットキャラクター「あののん・もしぇのん」と一緒に音頭を踊る。 新園舎完成。12月10日に竣工式・祝賀会を行う。 |
*29年度 |
新制度の下での認可こども園「若草幼稚園・若草ベビールーム」としてスタート。 酒田市の「もしぇのん・あののん音頭」を年長組が披露。 |
*30年度 |
園庭に防災・遊びの為の井戸を設置 第2回こどもがまんなかプロジェクトアワード優秀賞受賞。 |
*令和1年度 |
酒田市の姉妹都市であるイリムスキー市使節団来園。園児と交流をおこなう。 |
*2年度 |
第9代園長に大滝美樹就任。 理事長・大滝宗徳が県内初「地方通訳案内士」第一期生として活動をはじめる。 |
*3年度 |
鳥号バスを新車にする。 園庭のブランコ、こいのぼり・旗掲揚ポールをリニューアル。 |