30年ぶりに入ったお風呂 (若草リレーブログより)
2014.04.15この写真は右下の数字でわかるように、1983年の夏季保育の様子です。当時は吉祥閣(お寺の檀信徒会館)で就寝していました。そして写真の左上のお風呂に入っているお父さんが、当時年長組だった小野さんです。
先日の日曜日(3/30)、お父さん達からすくすく畑で堆肥すき込み作業をしていただきました。作業終了後、汗と堆肥の臭いを流すために、吉祥閣の風呂に入っていただきましたが、その時小野さんが、「この風呂懐かしい!」と歓声をあげたのです。
当時の夏季保育は、松山で野外活動を楽しんだ後、「地蔵の湯」さんの風呂で汗を流し、夜は園庭でキャンプファイヤー等をしていました。小野さんによれば、就寝前にこの風呂にも入ったそうです。よく覚えていますねえ。このお風呂、築45年でだいぶ古くなりましたが、全面タイル張りで浴槽も深く、とても趣きがあります。
園児の頃の楽しい思い出が、30年ぶりにに入ったお風呂によって蘇ることができ、小野さんにとって本当に感慨深いものだったと思います。まさしくタイムスリップでした。今度は小野さんから、吉祥閣に泊まってもらおうかと思います(笑)。
年長組保護者の皆さんへ
2014.03.28この画像の英文は、2年前のさよならパーティで演奏した、当時の高橋PTA会長率いるバンド(若魂ロック)メンバーのTシャツの背中にプリントされていたものです。彼らが独自に作りました。言うまでもなく、若草幼稚園のPTA活動の理念「大人が輝けば子どもも輝く」を訳したものです。英文になるとカッコいいですね(笑)。
先日の卒園式&さよならパーティから1週間が経ちましたが、まだ何となく余韻が残っているようです。今頃になっての御礼で恐縮ですが、改めて、今年度年長組の保護者の皆様には本当にお世話になりました。特に松田PTA会長始め五十嵐、相馬副会長、菅原、小野両学級活動部長、木村広報部長、小松スナップ写真部長、金子体育部長、鎌田文化部長、その他年長組の役員の皆さんからは、今年度のPTA活動を力強く引っ張っていただきました。深く感謝申し上げます。
いろんな行事の準備などで一生懸命に協力していただき、一緒に…汗を流し、時には(いつも?)お酒を酌み交わしたり。私は酒田に戻ってから20年経ちますが、いつの年も、保護者との出会い、そして交流が私のパワーの源です。
保護者にとってかわいいわが子はもちろん、一緒に過ごしている友だちもかわいく思ってくれて、いろいろな行事を通して、その子たちに喜びを与えていく。みんなが楽しく、幸せな気持ちになりたいというのが、幼稚園を取り巻く人々の共通の願いではないかと思います。そういう方たちと触れ合っていると、自分自身も温かさに触れて、それを同じように人に与えていきたい、そういう気持ちになれるのです。様々な人との出会いを通して、大人も子どもと共に成長できる、そんな幼稚園でありたいと思っています。
皆さん、今後の人生も子どもたちと共に輝いて下さい。希望を持って!「太陽が輝くかぎり、希望も輝く」から。As long as the sun is shining, hope will shine too!
セミの一生
2014.03.28「セミの一生」という歌があります。英語の歌でとてもシンプルなのですが、非常に印象に残ります。歌詞だけわかるのですが、メロディをどなたか知りませんか?
今年度の広報「わかくさ」最終号に、卒園生へのメッセージとしてその歌を紹介しました。
「平成十四年夏に「カブトムシの家(KK牧場)」をお父さん達と制作し、その年から幼虫の孵化が始まりました。ただ、土の中から出てきたのはカブトだけでなく、セミの幼虫も一緒でした。カブトの家が建つ前から、その地にはセミが産卵していたのです。セミの幼虫は土中で6~7年間過ごす(アブラゼミの場合)と言われていて、確かに平成20年過ぎまでセミは毎年出てきていたので、その説の正しさは私も確認しました。ただカブトの家はネットで囲われていたので、セミの成虫を毎年外へ出してやるのが私の仕事でした。何となく、カブトの家を建てなければ、自由に空へ飛びたてたのに「ごめんなさい」と…いう気持ちでした。
セミの成虫は約一週間の寿命と言われています。6、7年という長い年月を土の中で過ごし、やっと空を自由に羽ばたくことができたのに、一週間とはあまりにも短いですね。人間は同じくらいの期間を家庭や保育園、幼稚園で過ごし、そして新たな巣立ちをして、それでもまだ何十年という人生を過ごします。あまりにも違いますね。
「セミの一生」という英語の歌があります。
I come on Monday. It is my first day.
I fly on Tuesday. It is my second day.
I play on Wednesday. It is my third day.
I sing on Thursday. It is my fourth day.
I date on Friday. It is my fifth day.
I sleep on Saturday. It is my sixth day.
I go on Sunday. It is my seventh day.
Oh … It is my last day.
何だかせつない歌ですね。でも、セミは自分の生を全うして終えていく。そこに長い、短いはないし、満足、不満もない。人間ももしかしたら同じかもしれません。生を全うすることが本質なのです。この世に生れ、歩き出し、友だちと遊び、歌い、成長して伴侶を得、子孫を残し、死んでいく。生き物はすべて同じなのですね。どうぞ巣立つ皆さんも、自分の一生を全うしてください。何があっても、生きてください。
卒園おめでとうございます。」
鬼のお面の歴史
2014.02.05今回の豆まきには9頭の鬼が登場しましたが、そのうち7頭は、手作りのお面を使用しました(他の2頭は市販のもの)。このお面は古くからありましたが、いつ作られたかは不明でした。しかし最近、70歳の知り合いの方から、「自分が中学生の時に、幼稚園でお父さん達が紙粘土で作っているのを見た」という証言を得ました。ということは何と、55年前頃の作品だったのです。
若草は今年創立58周年なので、創立間もない頃に作られたのですね。建て替え工事等のたびに古い物は処分されてきましたが、このお面はお寺のそばの倉庫に保管されていたので、ずっと残され使用されてきました。鬼役の運転手さん(当時は)、お父さん達、父や私の汗と鼻水、そして子ども達の涙が55年分こびりついた伝統のお面です。子ども達から角を折られたり、髪の毛を引きちぎられたり、色がはげるたびに修復され、何とか今でも現役で活躍(?)しています。子ども達にとっては怖くてつらい出来事ですが、成人してからは良き思い出として振り返ってくれます。
これからも使い続けていくつもりですが、来年には新たな手作りお面も、保護者の皆さんと作ってみようかなと思います。またそれが何十年も使い続けられ、さらなる歴史を作っていってもらえれば嬉しいです。
家族の使命
2014.02.01この作文(1/31付「荘内日報」)を読んで、自分の中、高校時代を思い出しました。私の身内も精神的な病で入退院を繰り返し、そのことで家庭内が不安定だった時期が長く続きました。当時それを他人に話すことはせず、自分の鬱屈した内面を部活動や友との付き合いで発散させていました。私にとってはできるだけ考えたくないことであり、(何でうちだけが…)というような被害者意識もありました。今となっては、家庭内のいろいろな問題、葛藤は多かれ少なかれどの家庭にもあり、皆その試練を受け止め、乗り越えながら生きているのだと理解しています。
この作文の作者は中学生ですが、兄の病で家族が壮絶な経験をしてきた経過を踏まえながらも、「私達以上に本人がとてもつらい思いをしてきた」と書き、兄を思いやっています。そして兄のサポートを「家族の使命」として受け入れ、その使命ゆえ今回実名を出して公表し、多くの人から発達障害への理解を深めてもらい、支えの一助となるように働きかけています。私自身の頃を振り返ると、本当に頭が下がります。
この作文を紹介することで、少しでも彼女を応援できればとの思いを持ちました。