鬼のお面の歴史
2014.02.05今回の豆まきには9頭の鬼が登場しましたが、そのうち7頭は、手作りのお面を使用しました(他の2頭は市販のもの)。このお面は古くからありましたが、いつ作られたかは不明でした。しかし最近、70歳の知り合いの方から、「自分が中学生の時に、幼稚園でお父さん達が紙粘土で作っているのを見た」という証言を得ました。ということは何と、55年前頃の作品だったのです。
若草は今年創立58周年なので、創立間もない頃に作られたのですね。建て替え工事等のたびに古い物は処分されてきましたが、このお面はお寺のそばの倉庫に保管されていたので、ずっと残され使用されてきました。鬼役の運転手さん(当時は)、お父さん達、父や私の汗と鼻水、そして子ども達の涙が55年分こびりついた伝統のお面です。子ども達から角を折られたり、髪の毛を引きちぎられたり、色がはげるたびに修復され、何とか今でも現役で活躍(?)しています。子ども達にとっては怖くてつらい出来事ですが、成人してからは良き思い出として振り返ってくれます。
これからも使い続けていくつもりですが、来年には新たな手作りお面も、保護者の皆さんと作ってみようかなと思います。またそれが何十年も使い続けられ、さらなる歴史を作っていってもらえれば嬉しいです。