山形県 酒田の幼稚園『若草幼稚園』です。
園内の様子や入園のご案内の情報をご紹介します。

幼稚園 〒998-0037 山形県酒田市日吉町1-4-34
TEL 0234-22-2132 FAX 0234-22-9740

ベビールーム 〒998-0062 山形県酒田市北新町1-1-58
TEL 0234-25-5191 FAX 0234-25-5192

前園長ブログ

年別ア―カイブ: 2015

人生の原点(広報「わかくさ」平成26年度最終号掲載)

2015.04.03

(画像は60年前の創立当時の写真です)

2月10日のことですが、Kさんという男性が、両手いっぱいに花束を抱えて母を訪ねて来ました。地元酒田の企業のオーナーの方で現在64歳、創立当時の若草幼稚園の園児で、母が担任していたそうです。今年若草が創立60周年と知り、意を決して母に会いに来たということでした。

Kさんが言われるには、当時の自分があまりにもやんちゃで、担任の母にとても迷惑をかけたことへのお詫びをしたかったこと(笑)、でも今の自分があるのは、若草でのびのびと日々を過ごしたことが大きく、自分の原点であった幼稚園、そして母にその感謝の気持ちを伝えたかったということでした。

80歳を超えている母ですが、驚いたことにKさんのことはよく覚えていました。若草の創立時で、母も勤め始めた頃だったからかもしれません。毎日園庭を走り回ってよく大きな池(平成3年の大仏再建時に埋め立てられました)に落ちていたことや、泥んこや木工、粘土遊び等物を作るのが大好きだったこと等々、Kさんと懐かしそうに話していました。Kさんも、いつも悪さばかりしてよくお寺の本堂でお釈迦様の前で反省させられたこと等、武勇伝を笑いながら話してくれました。母も、こうして約60年の長い歴史を経て教え子が訪ねてきてくれ、驚くと同時にとても嬉しかったと思います。

Kさんは精密機械加工の会社を経営しており、独創的な技術の製品開発が特色です。若い頃はかなり苦労を重ね、会社を従業員50名を超える規模にまで発展させてきました。幼児期に自由な発想で物作りをしたり、自然の中を駆け回ったりしたことが今の自分を形成しており、新入社員を採用する時も、学歴でなくそのような経験の有無を大切にしているそうです。

もちろん7000名を超える卒園生がいる中で、幼稚園の記憶はほとんどないという人もいるし、Kさんのようなケースは珍しいのかもしれません。でもこの日の出来事で、私自身若草の歴史の重みを改めて実感すると同時に、園長として、若草が人の生き方の原点となれるよう、頑張っていこうという勇気をいただいたような気持ちになりました。

卒園生の皆さんも、将来大きくなってふと若草のことを思い出したら、ぜひ訪ねてきてほしいと思います。まあ、60年は長すぎますが(笑)。皆さんがこれから生きていく中で、若草で過ごした日々が少しでも心の支えや糧になるのであれば、私たちにとってこんなに嬉しく幸せなことはありません。

卒園おめでとうございます。

(画像は60年前の創立当時の写真です) 2月10日のことです…続きを読む

第2回わかくさロックの祭典(2014-12-1の若草フェイスブックより転載)

2015.01.09

今回のイベントで印象的だったのは、バンドメンバーの助け合いでした。あるお父さんが体調を崩して演奏できなくなったのですが、それが判明したのは前日の朝。しかも彼は5つの内2つのバンドのリードギターを担当していたので、彼抜きにはとてもステージには立てない、本番は3つのバンドだけでやるしかない…。当然そう考えました。

ところが、ここで他のバンドのメンバーが「ちょっと待った!」。何とか自分たちでサポートできないかと考え、そこから全バンドメンバーが入り乱れての怒涛のメッセージラッシュ(SNSを利用して)。何せ翌日には本番ということで、楽譜の手配など議論を重ね、何とか夜遅くに集まって急造セッション。中には自主練習で徹夜のメンバーもいたそうです。そして迎えた本番。助っ人メンバーたちが完璧でなくとも一生懸命サポートした結果、2つのバンドも見事ステージを完遂することができました。私のような素人には、たった1回、しかも短時間の音合わせで、なぜこのように皆を盛り上げるパフォーマンスができるのか??本当に不思議でした。きっと音楽をこよなく愛する精神と、仲間を思う気持ち、最後まであきらめない情熱、いろいろなものが凝縮された結果なのだなあと思いました。

何年か前の運動会を思い出しました。途中で突然どしゃぶりになって競技を中断、グランドもグジャグジャになり、このままでは当然中止になりそうだった時、園児の「晴れろ!」コールを受け、保護者が発奮。雨がやんだ直後に皆でダッシュして手分けしてグランド整備し、水を吸い取り、ゴザを敷き、土をかぶせ、また運動会を再開することができました。あの時の皆さんの素早い動きは本当に見事で、運動会をやりきるのだという心意気に感動しました。

逆境に立った時、そこを乗り越えるために一生懸命チームワークで動き、そして乗り越えた結果、得られる喜びは本当に大きいのだということを、昨日のバンドの皆さんを見て思いました。皆さんお疲れさまでした!

今回のイベントで印象的だったのは、バンドメンバーの助け合いで…続きを読む

ネイチャーゲーム(「若草リレーブログ2014-11-14」より転載)

2015.01.09

今日は園長です。皆さん、ネイチャーゲームって知ってますか?ネイチャーゲームとは、米国のジョセフ・コーネルという人が、1979年に著書『Sharing Nature With Children(子どもたちと自然をわかちあおう)』の中で発表した自然体験プログラムの、日本における名称です。人間の感覚を用いた様々な活動(アクティビティ)を通して、自然の不思議や仕組みを学び、自然と自分が一体であることに気づくことを目的としています。

この写真は先週の6日、鶴岡のある保育園の子ども達が、羽黒の創造の森でネイチャーゲームを体験している様子です。「庄内ネイチャーゲームの会」という組織があり、私もそのスタッフとしてこの日活動のお手伝いをしました。何年か前に資格を取りメンバーになったのですが、ほとんど幽霊会員で(笑)、恥ずかしながら年に1,2回ほどこのように申し訳程度に参加しています。

でも少しでも活動すると、これが本当に面白いのです。この日のメニューは「森の色合わせ」(赤、黄色の落ち葉探し)、「カモフラージュ」(自然界に存在しない、事前に仕掛けられた人工の虫や植物、おもちゃ等を発見する)、「自然大好き大事探し」(木の実や生き物等テーマに応じて自分のお気に入りのものを見つける)の3つでした。子ども達は夢中になって活動を楽しんでいました。

若草でも年長組の夏季保育の時に、毎年ネイチャーゲームの会のメンバーと一緒に川原で活動し、子ども達も喜んでいます。ただ、普段の遊びでは特にアクティビティとしてはやっておりません。先生達の日頃の保育における自然活動は、まさにネイチャーゲームの要素を十分に取り入れたものであるので、殊更にそれを保育のカリキュラムとして別枠で導入しなくてもいいと考えていました。しかし、年々少しずつネイチャーゲームに触れていくうちに、これはとても奥深いものであり、その真髄をさらに探究して子ども達の健やかな育ちに役立てたいと思うようになりました。若草の園庭、森の山、すくすく畑等、それを生かす環境は十分にあります。

ネイチャーゲームの本来の理念は、「シェアリングネイチャー(自然とのわかちあい)」です。この若草の環境で、是非その理念を子ども達と共に浸透させていきたいなあと思っています。

今日は園長です。皆さん、ネイチャーゲームって知ってますか?ネ…続きを読む

このページのトップへ