山形県 酒田の幼稚園『若草幼稚園』です。
園内の様子や入園のご案内の情報をご紹介します。

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前園長ブログ

61年前の広報わかくさ創刊号

2017.02.26

61年前の広報わかくさ創刊号1

61年前の広報わかくさ創刊号2

昨日24日が園長のブログの番だったのに、うっかりしてリレーのタスキを落としてしまいました…。すみません。
 
さて、すごいものを発見しました。ホールの倉庫にあった膨大な古い資料を、園舎改築に伴い昨春にお寺の吉祥閣に移したのですが、つい先日少し整理していた所、広報「わかくさ」の創刊号を発見したのです。
 
幼稚園創立2年目の昭和31年(1956年)7月25日発行、ガリ版刷りの全4ページで、サイズが1ページB4版と大きく、タイトルは「わかくさ」(酒田若草幼稚園保護者会会報)です。
 
当時は写真は載せられないので、すべて保護者や先生達の文章で成り立っています。内容は幼稚園での活動や子育てに止まらず、俳句や短歌、詩等も寄稿され、あるいは政治的な意見も散見されました。戦後10年程しか経っておらず、現代のようなIT機器もなく娯楽も少ない当時としては、自らの思いを文章で直接表現される保護者が多かったのでしょうね。でも、園の活動に保護者が参画し我が子の成長を支え合う気概や、保護者同士のふれあいの様子も伺え、創立当時から脈々と続く若草の伝統を感じました。(園長と教頭の母の文「或る日の生活発表」も掲載されています)
 
巻末の部分に当時のPTA役員(当時は保護者会)の所属が掲載されており、「庶務部」、「編集部」、「文化部」、「企画部」の4つでした。シンプルな構成だったのですね。
 
最後に、編集部員の「発刊を祝う」コメントを紹介します。61年前なので文章表現がなじみのないものもありますが、文字通り芽生えたばかりの若草に広報をなぞらえて、園児と共ににその成長を見守っていきたいという思いが感じられます。私も改めて、初心を忘れないという思いを強くしました。
 
〇若草幼稚園の「わかくさ」の発刊をお喜び申し上げます。又、ほんとうに春先の若草の誕生のように、生き生きとして生長して行く若草幼稚園の御発展を心からお祈りして止みません。誕生後まだいくばくもならないのに、何かと園長さんはじめ諸先生の御指導のもとにすくすくと発展を見せ、先頃、清水屋百貨店の図画展覧会にも出品され、入選の栄誉を勝ち得、且つ又、秋田、山形のゼミナールにもまたまた入選、この上もなき若草幼稚園の光栄とお喜び申し上げる次第でございます。日頃の御指導の如何に熱心なるかを伺われ、今後共一そうの園児の御鞭撻を御願いしてお喜びの言葉と致します。尚、全国大会にも是非入選の栄冠を得られますよう心からお願い致します。(ばら組 阿曽)
 
〇不肖、私も一父兄として会報刊行に当り、喜びを共にするものであります。私はこの会報を通して、若草幼稚園の全保護者の声の機関紙であってほしいと思います。楽しい声、嬉しい声、悲しい声、みんなみんなこの会報に打ち明けて、共に楽しみ、共に喜び、共に悲しみ、良さをとり、悲しみを捨て、より良い幼稚園にしていきたいと思います。それには先ず、若草幼稚園に誇りをもつことではないでしょうか。又、何時でも気持ちよく話合えるように、なごやかさを保つことではないでしょうか。また内外共に「若草」のような園ですので、先生と子供と父兄がお互いに協力して、笑い且つ語り合える集いにして、よりよい会報にしようではありませんか。最後に父兄の声、子供の声にはかならずコダマのように、ひびき打ち返される何物かがあってほしいと望むものであります。会報刊行にあたり、私の希望を打ち明けてみました。 (うめ組 庄司)
 
〇「わかくさ」創刊号が愈々発刊される事になり本当に喜ばしい事です。ささやかでも永く続くよう皆様の御援助をお願いしたいものです。いよいよ本格的な夏ですが、緑陰に本誌をひもとくのもまた楽しみな事ではないでしょうか。 (さくら組 富樫)
 
〇梅雨明けと共に私たちの広場「わかくさ」が誕生いたしました。まだ芽が出たばかりの淡い緑の芝生ですが、私たち一人一人の手でいたわりあって育てて、鮮やかな緑の芝生に生長させ、お忙しい毎日の何にも増した、すばらしい「いこい」の場所ともなれば~と期待しているのです。 (ぼたん組 伊藤)
 
〇いよいよ「わかくさ」創刊号発行、保護者の皆様も心をおどらせ、お読み下さることと存じます。編集の私どもは勿論ですが、保護者の皆様も、提言、ユーモラスなこと等、どしどしお出し下さいまして「わかくさ」発展のため御協力下さいますようお願い申し上げます。 (うめ組 伊藤)
 
〇私たちの「わかくさ」誕生オメデトウ。よろこびと希望の陽光を注ぎましょう。 (きく組 池田)
 
〇素人編集者のつどいである私たちが発刊する「わかくさ」の成長は、いつにかかって父兄皆様の熱烈なる御支援にあるのです。この「わかくさ」が竜頭蛇尾に終わらない様に、編集部の一貫として一生懸命になりたいと思って居ります。どうぞ父兄の皆様も宜しく御願いします。 (ばら組 佐藤)

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