講演会日和(若草リレーブログ8/7より転載)
2015.12.30今日のブログは園長です。一昨日の5日、酒田地区私立幼稚園連合会の夏季研修会が行われました。午前の部は八幡病院の看護師、助産師である後藤敬子先生で、テーマは「手をかけ、目をかけ、声をかけ、輝く命を守ります」。後藤先生の講演は過去に何度も聴いていますが、毎回感動させられます。豊富な経験に基づき、事例をわかりやすく紹介し、命の大切さを切々と説いてくれます。講演後、涙をぬぐう先生が多かったですが、まさしく現代の観音様のような方です。後藤先生は自分の携帯電話の番号やメールアドレスを広く公開し、若者や母親達の悩みに応えています。頭が下がります。
午後の部は、「オリンピックで子育て」というテーマで元体操選手の塚原光男氏。オリンピック3大会で金メダルを獲得し、現在は体操教室を広く経営されております。1976年のモントリオールオリンピックでは、最後の種目の鉄棒で、彼の月面宙返りで着地をピタリと決め、ソ連を逆転して金メダルを獲得しました。私も当時テレビに釘付けになっていましたが、その舞台裏を臨場感たっぷりに話していただきました。当時の感動が約40年ぶりによみがえり、大変感激しました。金メダルもじっくり見せていただきました。子どもの「やってみたい!」「気持ちいい!」という「ときめき」を受け止め、能力を引き出してやること、挨拶と感謝の気持ちを大切にしようというお話でした。
夕方は鶴岡市倫理法人会主催の講演会に参加しました。講師は鴨頭嘉人氏で、「仕事の価値は自分でつけろ」のテーマです。鴨頭市は人材育成の会社の経営者ですが、かつてはマグドナルドの社員として赴任先のお店を次々にトップにし、日本一の「最優秀店長」として有名だった方です。講演冒頭から皆を笑わせ、とにかく明るく元気で強烈な印象でした。とても魅力あふれる方で、話も分かりやすく理論もしっかりしていて、このような方なら部下も皆ついていくのだなあと納得しました。しかし彼も最初からそうだったわけでなく、幾多の失敗や試練を乗り越えて現在があるのでした。彼の活動で印象に残っているのは、「私は自分の仕事が大好き大賞」という大会を運営していることでした。今まで何千人もの子ども達に「今働いている大人たちを見ていて、早く大人になって働きたいと感じている人は手を上げてください。」という質問に、手を上げた子どもはひとりもいなかったそうです。これではいけないということで、普段あまりスポットライトが当たらない仕事に就く人を中心に、自らの仕事のやりがい、生きがいを大いに語ってもらうという趣旨のイベントです。仕事に打ちこんでいる大人が魅力的に見え、子ども達もその姿を認め、後に続くような社会を構築したいという彼の考えに、私もとても共感しました。
1日で3人の第一線で活躍する方々のお話を聴き、大変有意義な日でした。お腹いっぱい!でも、これをただ聴きっぱなしにしてはもったいない。自分の中で咀嚼し、今後に生かしていきたいと思います。