手作りの木のおもちゃで有名な「いなほ幼稚園(千葉県市川市)」視察 記事をクリップする
2013.07.02(フェイスブックより転載)
先週28日、酒田、遊佐地区の各幼稚園の先生達と一緒に、東京の幼稚園視察に行ってきました。午前は港区立白金台幼稚園を視察、そして午後からは、千葉県市川市のいなほ幼稚園に行ってきました。
このいなほ幼稚園に度肝を抜かれた!この幼稚園、最近テレビや雑誌などのメディアに取り上げられることが多いのですが、それはいわゆる山崎園長の存在。教育者であり経営者でありますが、同時に科学者であり発明家であり、茶人であり、デザイナーであり大工さんでもあるのです。
幼稚園内にプラネタリウムの設備があり、山崎園長が発明した科学のおもちゃもいっぱい(特許の関係で写真は撮れず)。茶室は自分で設計、工事し、園児に茶道を教える。無重力体感装置という不思議な遊具があるかと思えば、トラクターを改造して汽車ぽっぽも作り、園児を乗せて出発進行。園庭のモダンな大型遊具は、メーカーからの購入ではなく、自らデザインし鉄工所に特注して作る。焼き物の窯も園内にあり、親子の作品が所狭しと並ぶ。
テレビで紹介された「木のおもちゃ」の作りの精密さは驚異的で、すごいアイデアの数々。すべてオリジナルで、我々大人が夢中になるほど。釘の打ち方を訓練するものや、ハサミの正しい使い方を促すおもちゃも・・・。全部の作品が、子どもの興味、関心、育ちを考えて作られていました。フランスでも出展され大盛況だったそうです。
彼のような突出した才能がなければと思ってしまうが、山崎園長自身は理工系出身ではなく、独学でコツコツやってきたという。子どもにこんな体験をさせたいという思いのみで。
私達に次から次へとおもちゃを紹介していく園長の表情を見ていると、もう70才近い山崎氏の、自分の作品を見てほしいという少年の心そのままの、素直でまっすぐの気持ちが微笑ましく伝わってきました。
自分もあんな風に年をとりたい。すごい刺激を受けた視察でした。