一段一段
2010.02.22 2月20日の「うさぎの冬まつり」を最後に、今年度の未就園児親子の活動がすべて終了しました。これまで「なかよしうさぎの日」、そして「ぴょんぴょん広場」に参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
お子さん達は、野を駆け巡るうさぎのように、ぴょんぴょん跳びはねて楽しんでくれたでしょうか?
ぴょんぴょん跳びはねると言えば、ただ今開催中のバンクーバーオリンピック、すごいですね!選手たちは、スキーやスケート、スノーボードでガンガン跳びはねていますね。
モーグルの上村愛子は本当に惜しかったです。メダルに後一歩届かず4位。オリンピックに4回続けて出場して7位、6位、5位、4位と、一つ一つ順位を上げてきました。「何で一段一段なんだろう・・・」(インタビューで)と、悲願のメダルを目指していた彼女にとってはオリンピックの神様は何て非情だと感じるでしょうが、この「一段一段」がなかなか出来ないものです。
人はすぐに結果を求めようとして、途中のプロセスを抜きにして語りがちです(私もそうですが・・・)。しかし、こつこつとした努力なしでは、何事も結果は出ないと思います。例え、何の努力もしないで運よく結果を出しているように見える人がいたとしても、陰で人知れず努力しているか、またはその結果は一時しのぎであって後からツケが回ってくるように、人生という長いスパンで考えると帳尻は合ってくるのではないかと思います。
その意味で、メダルはもちろん素晴らしいですが、『4大会連続入賞』、それも一つ一つ順位を上げていく、こちらの方がより価値があるのではないでしょうか。日々の練習の積み重ねと努力が彼女の人間力を養い、一段一段上がる事の大切さを身をもって示しているように感じます。
「お母さんの子どもで良かった」と言う彼女に対して、「その言葉をそっくり娘に返したい」というお母さん。そして妻を思いやってねぎらう夫の皆川選手。家族の温かな関係も、彼女の誠実な人柄を表し、記録や結果だけでない感動を私達に与えてくれました。
幼稚園の子ども達も、急なステップアップや目に見える結果を求めるのではなく、一段一段成長していけるよう、ゆっくりあせらずこつこつと保育に当っていく大切さを感じます。
来年度もよろしくお願いします!