3/10 震災供養
2017.03.14東日本大震災で亡くなった方々の供養を、幼稚園ホールで毎年行っています。今年は11日が土曜日だったので10日に行いました。
1枚目の画像は、3/12の山形新聞一面に掲載された記事です。ご縁があって6年前にこの母子の供養をさせて頂きました。女川の火葬場で、娘さんの亡骸の前で読経しました(お孫さんは現在も行方不明です)。ただ読経するしかできなかったのですが、お母さんの菊池さんからは「沢山の遺体が、(お坊さんがいないので)供養されずに火葬されている。和尚さんがここまで来てくれて、拝んでくれるだけで有難い」と言って頂きました。後日酒田で葬儀を行いました。
あれから6年が経ち、一周忌、三回忌と経て今回が七回忌の法要でした。ご家族の皆さんはとても朗らかで明るいのですが、この記事にあるように「笑って過ごせるようになったが心の中では泣いている。自分の命と代えてもいいほど大切な2…人を失った悲しみは決して癒えない。それだけ深く愛していたのだから」というお母さんの心情は、法要の度に痛いほど伝わってきます。
幼稚園ホールでの供養では、年長園児が供物を捧げ、ナムナムしました。来月から小学校に行く彼らですが、本来であれば孫の凜君も、ランドセルを背負って元気に通うはずでした。そのランドセルを菊池さんは準備したそうです。
もう1度だけ2人に会えるのなら…「あったかいご飯を食べさせてあげたい。そして抱き締めてあげたい」。この思いは、きっと2人に届いていると思います。