いのちの供養
2014.10.0910月2日、「いのちの供養」という行事を園庭で行いました(年中、年長組対象)。園庭には「いのちの搭」という小さなお墓があるのですが、園で飼育していたうさぎやカメ、ザリガニなど、あるいは森の山の様々な生き物が亡くなった時に埋葬してナムナムしています。そして年に1回のこの時期に、みんな一緒に供養の機会を設けています。
私がバッタやカブトムシ、犬やキリンなど色々な生き物の写真を見せて、その寿命を教えました。1年以内の寿命の虫から、100年以上生きるシロナガスクジラなど、短いのから長いのまで約20種類の生き物の寿命のお話をしました。子ども達は興味深そうに聞いてくれました。それぞれの生き物は寿命があるから、虫などを勝手にいたずらで殺してしまったりしないようにと話すと、子ども達もしっかりうなずいてくれました。
最後に、「セミの一生」という詩を紹介しました。原曲は英語です(以前の「園長のつぶやき」でも紹介しました)。
「I come on Monday. It is my first day.
I fly on Tuesday. It is my second day.
I play on Wednesday. It is my third day.
I sing on Thursday. It is my fourth day.
I date on Friday. It is my fifth day.
I sleep on Saturday. It is my sixth day.
I go on Sunday. It is my seventh day. Oh … It is my last day.」
この詩を日本語でこんなふうに紹介しました。
「月曜日、僕は土から出てきた。これが最初の日だ。
火曜日、ぼくは空を飛んだ。これが2日目だ。
水曜日、僕はいっぱい遊んだ。これが3日目だ。
木曜日、僕は歌った。これが4日目だ。
金曜日、僕はメスのセミとデートした。これが5日目だ。
土曜日、僕は疲れていっぱい眠った。これが6日目だ。
日曜日、僕は再び遊ぼうと飛び出した。これが7日目だ。
あ!今日が僕の最後の日だった…」
何だかせつない歌ですね。でも、セミは自分の生を全うして終えていく。そこに長い、短いはないし、満足、不満もない。人間も同じだと思います。生を全うすることが大事なのです。この世に生れ、歩き出し、友だちと遊び、歌い、成長して伴侶を得、子孫を残し、死んでいく。生き物はすべて同じなのですね。そんな話をしました。子ども達は果たして理解してくれたかな?