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デンマークの幸福度

2012年09月27日

 現在デンマーク人のクリストファーが毎日幼稚園に来ています。彼は卒園生でお母さん(日本人)が酒田在住ということで、滞在予定の10月中旬まで、若草幼稚園でお兄さん先生として手伝ってもらっています。イケメンで優しい性格、日本語もペラペラなので、子ども達からも絶大な人気があります。今から16年前、彼がデンマークの幼稚園に通っていた頃に、先生達みんなでデンマークを研修旅行で訪れる機会がありました。首都コペンハーゲンの美しい街並みに感銘を受け、また陽気な人々との交流もでき大変思い出に残る旅行でありました。

 デンマークってどんな国なのか、なかなか思い浮かばないと思いますが、クリストファーのお母さんから以前教えてもらったことは、デンマーク人の国民性は「のんびり、ゆっくり、たっぷり」、「人は人、自分は自分」。とても税金が高く(消費税は25%)、社会保障と合わせ国民一人当たりの負担率は約7割にもなるそうです。その分、医療費は無料、大学までの教育費も無料と、国民に対する手厚い社会保障サービスや福祉政策を提供しているのです。

 2010年にギャラップ社が発表した「世界の幸福度ランキング」において、155ヵ国中デンマークが1位に輝きました。ちなみに日本は81位でした…。この差はどこから来るのでしょうか?クリストファーが言うには、日本のように経済的に発展はしていないが、子育て支援はもちろん、教育や福祉制度を充実させることで、国が国民一人一人の生活をある程度はきちんと保障してくれるのです。国民はその点で国を信頼しているので、税金がすごく高いとしても不平不満はあまり生じないとのことでした。

 さらに職業選択においても、日本のようにただ大学に入るのではなく、将来の夢を早くから考え、高校から専門的に学べるコースの選択が充実しており、また、人生途中での転職も自由で、そのためのセイフティネットもきちんと機能しているとのことです。「のんびり、ゆっくり、たっぷり」の国民性からイメージするに、日本のように受験戦争、出世競争の世界で翻弄されずに、あくせくしないでマイペースで生きている人が多いのでしょう。

 決して物質的に豊かではなくとも、仕事も一生懸命しながら、家族も含め自由闊達に人生を謳歌できるライフスタイルが出来上がっているのであれば、それは幸福度を実感することに直結していくのであろうと思います。果たして日本はどうか・・・、考えさせられますね。 

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