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志田前園長への弔辞

2009年05月11日

 志田賢前園長が、5月7日逝去されました。9日に葬儀並びに告別式が営まれ、私が弔辞を読みました。この「園長のつぶやき」は、志田前園長が始めたものなので、ここに弔辞を掲載させていただきます。

「志田先生の訃報を聞いて本当に驚きました。そして、奥さんのそばに行かれたのだなと思いました。

 昨年の十一月に奥さんが亡くなり、ご自宅にお悔やみに行った時、久々にお会いした志田先生は、すごくやせていました。奥さんの闘病生活に対して、ご自分も一緒になって戦った結果だったと思います。言葉が出ない私に対して、「退職してから、幼稚園に全然行けなくて申し訳ない」と涙を流して仰いましたが、在職中から、奥さんの病気に対してとても心配されていた志田先生の姿を思うと、私の方こそ、傍観者にすぎず力になれなかったことを、とても申し訳なく思っております。

 思えば、平成九年に若草幼稚園の園長になられてから九年間、本当にお世話になりました。豊富な教育経験を生かして、園児の健やかな成長のために尽力して下さいました。いつもニコニコして穏やかな志田先生に対して、子ども達もおじいちゃんのような安心感で接していました。でも、園児のお父さんの中に、志田先生の中学校教師時代の教え子がいて、当時はとても怖かったという話を聞くと、そのギャップの激しさに、先生達と大笑いしたものです。昔はこわもてだった志田先生は、やはりお遊戯は苦手だったようで、「大きな栗の木の下で」を照れながら踊っていたのが印象的です。

 ペエペエだった私にもいろいろ指導していただきました。ご自宅にも何度が連れていっていただき、奥さんの美味しいコーヒーとお菓子をごちそうになりました。「うぢんな幼稚園でちゃんとやっていますか?それが心配での」と私に聞く奥さんに対して、「よげいだごと言うな」と笑いながら返す様子を見て、ご夫婦の仲の良さが伺えました。

 志田先生とはよく、生と死について話しました。魂の存続や生まれ変わりについて真面目に書かれた書物を読み合いながら、お互いの死生観を述べ合いました。これらの本を読んで、死は怖くないのかもしれないと仰っていましたね。また、夫婦は魂の伴侶として、何度も一緒の生を繰り返すことが多いという話には、とても感銘を受けていたようでした。闘病中の奥さんに対して、「今度生まれ変わってもまた一緒になろう」と話していたと娘さんから聞いて、当時のやり取りが思い出されました。今頃は、ご夫婦仲良く一緒におられるのだと思います。

 若草幼稚園のホームページに、「園長のつぶやき」というページを作り、志田先生が幼稚園教育に対する思いを紙に書いて、それを私がパソコンに向って打ち込んで、ネット上で公開する作業を五年間続けました。キーボードを打ちながら、志田先生の見識の深さを感じずにはいられませんでした。タイトル数はいつの間にか百十四を数え、今、私が新たに引き継いでおりますが、志田先生の「つぶやき」は、今後もずっとホームページに残していきたいと思います。そして、今後の幼稚園経営の拠り所としていきます。

 志田先生、本当にありがとうございました。今はゆっくりと奥さんとお過ごしください。ご冥福をお祈りいたします。

平成二十一年五月十日
学校法人龍州学園 若草幼稚園 
園長 大滝宗徳 合掌」

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