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「仮設住宅での再会」 (リレーブログ4/20より)

2016年10月05日

今日のブログは園長です。熊本県内を中心とした大地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。まだまだ収束は先になりそうで今後が不安ですが、何とか乗り越えていただきたいと思います。

東日本大震災からは5年が経過しました。震災発生後すぐに現地の炊き出し等、ボランティア活動に従事した庄内の曹洞宗のお坊さん達は、現在でも被災地に足を運んでいます。私もたまに同行し、主に宮城県内の仮設住宅を回り、傾聴活動に従事しています。傾聴(けいちょう)とは、文字通り相手の方の話に耳を傾けることで、話し相手になることで少しでも被災住民の心の癒しになればの思いで続けています。

今日20日は、石巻の新栄団地仮設住宅に伺いました。仮設に住む被災者世帯は徐々に減り、現在は8世帯だけだそうです。それでも集会所では、十数名の方々(ほとんどご婦人)が待っていてくれました。こちらから持ち込んだお茶やお菓子をふるまい、和やかに会が始まりました。私はこの集会所は初めてだったので、自分が幼稚園の園長だと伝えると、あるご婦人が「うちの妹の孫も、震災後に酒田の幼稚園でお世話になりました」と言ったのです。当時酒田市内の幼稚園に被災地から転入する園児はけっこういたので、「そうですか。うちの園にも何組かいました」と世間話のように会話を続けましたが、一応名前は聞いておくかと尋ねたところ、「○○です」との答え。「えっ、もしかしてMちゃんとT君のお宅ですか?」、「そうです」、「お~~!」。

全く見ず知らずのところに伺い、何気ない会話の中で共通の知人の話に出くわすことはたまにありますが、今回は、このような傾聴活動を続ける中での偶然ということで、何か縁というか絆を感じました。さっそく連絡してくれて、お母さんがわざわざ駆けつけてくれたのです。

震災当日、ゴウゴウとうなるような音で何十メートルにもなる津波が背中のすぐ後ろを追いかけてきたのを、子ども達の手を引き命からがら逃げてきた…。若草に転入した時、そう語るお母さんの話は今でも鮮明に覚えています。今では中学生と小学校高学年になった姉弟の写真を見せてもらいながら、再会を喜び合いました。偶然に感謝です。

現在熊本県付近では、毎日繰り返し発生する地震に予断が許さない状態です。こちらからは遠くてなかなか現地までは行けませんが、全国から志ある方々がボランティアに動いております。早急の衣食住の確保、ライフラインの復旧が成されれば、その後に必要となるのが心のケアです。九州近隣の曹洞宗のお坊さん達も、長い時間をかけて傾聴活動を行うことになると思います。ただ、今は現地の状況の推移を見守るしかありません。何とか乗り越えてほしい、それだけです。

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