園長ブログ

トップページ > 園長のつぶやき > アンパンマン

アンパンマン

2013年10月15日

 12日の「うさぎの秋まつり」で、アンパンマンのダンスを先生達が踊ったばかりですが、そのアンパンマンの生みの親であるやなせたかしさんが、13日に94年の生涯を閉じました。ご冥福をお祈りいたします。以前「園長のつぶやき」で、アンパンマンの歴史と作者の思いについて紹介したのですが、今回やなせさんの訃報を聞き、改めて掲載させていただきます。(長文すみません)

 『テレビや新聞で取り上げられたのでご存知の方も多いと思いますが、昨年(2008年)、アンパンマンは、その原形が生まれて4…0年、テレビアニメ化されて20年の節目を迎えました。
 元々は、漫画家やなせたかしさんが1986年に発表した、大人向け連作童話の一遍だったそうです。最初は大人のヒーローで、頭部も普通の人間でした。ただし、空腹の人のところにパンを届けるという骨子は同じでした。
 5年後に子ども向けに絵本にした時に、あんパンのキャラクターに変えたところ、次第に子供たちの間で人気を集め、幼稚園や保育園などからの注文が殺到するようになりました。読者の中心である子ども達に合わせ、アンパンマンの体型も初期作品の8等身から3等身へと変わります。
 絵本がシリーズを重ねていくに伴い、アンパンマンの仲間や敵のキャラクターが増えていきました。当初はアンパンマン1人だったのが、続編でしょくぱんまんやカレーパンマン、「話をおもしろくするための敵役」としてバイキンマン、さらに「1人じゃかわいそう」と仲間のドキンちゃんを生み出しました。「パン食が増えているのは、農協に申し訳ない」(やなせさん)と、おむすびまんを加える気配りもありました。
 1988年にアニメとして放送されることが決まった時、プロデューサーがやなせさんにこう持ちかけたそうです。「顔をちぎって誰かにあんパンを与える場面はグロテスクだ。どこか別の場所から取り出すことにしたい」。
 これに対し、やなせさんは拒否しました。「自分もおなかいっぱいじゃないのに、困っている子ども達にパンをあげる。人が正義を貫くときは、痛みを伴うということを表したものだ」と。また、アフリカ等でたくさんの子ども達が飢えで苦しんでいることに対しても、特別な思いがあったそうです。「自らが傷ついても他人を助ける」、底流にはやなせさんの信念が横たわっています。
 さて、おなじみのアンパンマンの歌ですが、この歌詞は本当にすごいですね。

 「何のために生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのは嫌だ! 今を生きることで 熱い心燃える だから君は行くんだ 微笑んで そうだ 嬉しいんだ 生きる喜び たとえ 胸の傷が痛んでも ああ アンパンマン 優しい君は 行け! みんなの夢守るため

 何が君の幸せ 何をして喜ぶ わからないまま終わる そんなのは嫌だ! 忘れないで夢を こぼさないで涙 だから君は飛ぶんだ どこまでも そうだ 恐れないで みんなのために 愛と勇気だけが 友達さ ああ アンパンマン 優しい君は 行け! みんなの夢守るため

 時は早く過ぎる 光る星は消える だから君は行くんだ 微笑んで そうだ 嬉しいんだ 生きる喜び たとえ どんな敵が相手でも ああ アンパンマン 優しい君は 行け! みんなの夢守るため」

 「何のために生まれて 何をして生きるのか」。この哲学的な歌詞を、子ども達は何気なく口ずさむのですが、現代の若者は、自分が生まれてきた目的がわからず、日々もがいているような気がします。そして、凶悪な犯罪に走ってしまう者もいるのですが、アンパンマンの単純なストーリーや歌の中に、もしかしてその答えが見つかるのかもしれません。

 やなせさんは言います。「子どものころから、自分は何のために生まれてきて、何をするのかを考えていれば、ある時点で、人生の方向をはっきりとつかむことができるんです」と。
 これからもアンパンマンは、子ども達のヒーローであり続けるのでしょうね。』

このページのトップへ