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祈りのリサイクル

2013年03月14日

 
 

 今回、3月11日の「2年目のキャンドルナイト」に少し関わることができました。事前の制作活動のお手伝いでしたが、一番嬉しかったのは、お寺の使い古しのろうそくが再生され、カラフルなキャンドルとして生まれ変わったことです。なかなか処理に困っていたものが、震災で亡くなった人々への追悼のメッセージに変わることができたのです。元々のろうそくも、檀家さん達の先祖への供養の象徴であり、いわば形、対象を変えての弔いでした。

 同じ意味で、ここ10年以上取り組んでいるものに「お供えの花の堆肥化」活動があります。お彼岸やお盆などで、大量にお墓に供えられる花。以前は焼却していましたが、環境問題のため焼けなくなり、その後は廃棄物として業者に持っていってもらうようになりました。コストはかなりかかるし、何よりも供花がゴミとして運ばれることへの抵抗もありました。
  そこで本堂の裏を耕して畑にし、その肥料として供花を利用することにしました。粉砕機で何千本もの花を細かく砕き、油かすや鶏ふん、米ぬかなどを混ぜると、半年で良質な堆肥に生まれ変わります。今では「すくすく畑」での、何十種類もの野菜の有機無農薬栽培の根幹となり、園児と一緒に自然の摂理を学び、新鮮な作物を収穫し美味しく頂いています。

 「ろうそくからキャンドル」、「供花から堆肥」と、亡くなった人々への追悼の気持ちが、そこで終るのではなく、新しい命、精神として受け継がれ、形を変えてまた次代に伝わっていく、それが「祈りのリサイクル」、「命の循環」ですね。

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