今を大切に
2013.07.03先日、ある男の子のお通夜に参列しました。
名前は、酒田太郎くん(仮称)。
16歳の高校2年生でした。
太郎くんは、大勢の人がいるところが苦手でしたが、手先が器用で小さな色紙を張り合わせる貼り絵の活動や窯業作業などは、興味をもって取り組んでいました。
そんな太郎くんが自宅で倒れたのは1カ月前。
命に別状はありませんでしたが、体調がすぐれず、その後も入院することになりました。
それから3週間。
「早く元気になるように、みんなで手紙を書こう」そんなことを話していた矢先、太郎君の訃報が入りました。
3週間前まで元気に勉強していた太郎くんが、なぜ?
なぜ、今、この時を迎えなければならなかったんだろう?
退院したらどんなことをしたかったのかな?
お通夜に参列し、太郎君の遺影を見ながらそんなことを考えました。
ずーと前に、園長と人の「死」について話したことを思い出しました。
私は単純に「人は死ぬとどうなるんだろう?」「死ぬということはどういうことなんだろう?」と素朴な疑問を園長に聞いたところ、園長はこんなことを話してくれました。
「人の身体は魂の器でしかないんです。そして、人は寿命の長い、短いに関わらずそれぞれが役目を持ち、役目を終えて天にかえるんです。」
(園長、私の記憶ではこんな感じですが、間違ってたらごめんなさいm(__)m)
太郎くんは天から授かった役目を終えて、16年という短い一生を終えました。
天から授かった太郎くんの役目がどんなことだったのか、まだ自分の中でうまく整理できずにいますが、人との出会いが偶然ではなく必然なのだとしたら、私たちやご両親、施設職員の方々との出会いを導くという事が太郎くんの役目の一つだったのかもしれません。
1日は24時間。1年間は365日。時間はみんなに平等です。
「今」という時間をこれまで以上に大切にして、過ごしていきたいと思いました。
天国の太郎くん、今まで本当にありがとう。そして、どうぞ、安らかにお眠りください。
そういえば、最近は仕事の忙しさから子どもたちとの時間をうまく作れていないな((+_+))
よし!
今週末は、いつも以上に子どもと一緒に遊ぼう!
自転車? サッカー? バレーボール? つり? BBQ? 氷鬼?
※太郎君の氏名、性別、学年等は、すべて仮称です。