「給食&絵本めぐり」
2017.01.24今日のブログは園長です。新年が明け3学期が始まり、子ども達は毎日活発に遊んでいます。最近は雪遊びが盛んで、日々グランドからキャーキャーと歓声が聞こえます。園長も例年だったら一緒に雪遊びに興じ、あるいはサッカー大会に向けて鼻息荒く年長園児とボールを蹴っている頃だと思います。でも今は、私は松葉杖一本でお寺と幼稚園をゆっくり往復する日々です。路面が凍っている時は、本当に慎重に時間をかけて、ビビりながら歩いています。
お寺の仕事中での大きな関心事は、「段差」と「手すり」です。葬儀や法事で各所に伺った時、まずそれらを確認します。今まではその存在に気づきもしなかった私ですが、この変わりように自分でも驚いています。
子ども達と一緒に走り回ることができず忸怩たる思いですが、その代わりお昼に園にいる時は、できるだけクラスにお邪魔して給食を共にしています。一緒に食べながら、子ども達が屈託なく話しかけてくれるのはとても嬉しいです。複数の子が一斉に私に向かって話すので、その内容をすべて理解するのは困難ですが、聖徳太子のように10の耳を持って聴くように努めています(笑)。
給食を共にしたクラスには降園前に再度訪問し、絵本の読み聞かせをしています。皆が真剣に耳を傾けてくれるので、読んでいる私も気持ちいいです。たった10分程度ですが、子ども達と一緒に様々なお話の世界に飛び込んでいくのが楽しいです。今日24日までに、年少ことり組とベビーりんご組以外の全クラスを回りました。運動ができない分、今後も目と口をいっぱい動かしていきたいと思います。
年長組のS君は、毎日私を見つけると「園長先生、足大丈夫!」と必ず駆け寄って尋ねてくれます。私は「S君はいつも『大丈夫?』と言ってくれるね。ありがとう!優しいね」と言うと、はにかんだ笑顔を見せてくれました。また、言葉に出さなくても、足をナデナデしてにっと笑う子もいます。あるいは松葉杖を「これ何?」と毎日確認する子もいます。松葉杖を強力な剣だと思っている子もいました(笑)。形はどうあれ、子ども達が何かしら私に関心を示してくれ、その気遣いが身に沁みる毎日です。