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心の中の防潮堤

2017年06月21日

心の中の防潮堤

昨日から園長は、庄内地区の曹洞宗の僧侶や檀信徒の方々と、岩手県に来ております。今日は被災地の陸前高田市で、震災で亡くなった方々の供養を行いました。毎年宮城や福島へは追悼供養や傾聴ボランティアで訪れていますが、岩手の被災地は初めてです。

現地では震災を経験した語り部の方より、当日の状況や復興への取り組みを話して頂きました。津波の襲来の様子や生死の境目、肉親とのつらい別れ、人々が互いに支え合う様子等一つ一つのエピソードが生々しく、かつ胸を打つ内容でした。「奇跡の一本松」や「津波てんでんこ」等記録を読んだり、映像で見たりしてわかっているつもりでしたが、現地で直に見て聞くことで、臨場感や理解度が全然違いました。街はだいぶ新しい建物や道路が造られていましたが、街全体のかさ上げの為の盛り土の塊の数々、沢山の重機の列を見て、復興まではまだまだ道半ばの思いを強くしました。

過去の津波では、防潮堤が役立ち被害が最小限に食い止められたことがありました。しかし今回は、地震後すぐに高台に逃げた人と、防潮堤を信じて避難が遅れた人で生死が分かれました。現在は新しい防潮堤が建設中です。語り部の方の最後の言葉が印象的でした。「人が作ったものに頼らないで下さい。その代わり、自分の心の中の防潮堤を高くして下さい」。 

今年は震災後7回忌の供養で、仏教でいえば次の節目は13回忌です。しかし現地では間隔は空けようがなく、一年一年の積み重ね、そして故人への日々変わらない想いを実感しました。 合掌

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