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NPO法人「にこっと」代表、片桐さんの講演会

2013年01月31日

 1月19日に行われた酒田地区私立幼稚園PTA連合会の研修会は、NPO法人「にこっと」代表の片桐晃子さんによる講演会でした。講演タイトルは、『笑顔で子育てするための生活術ー「にこっと広場」に集う親子から学んだことー』です。

 「にこっと広場」は、親子の遊びの場の提供、一時保育、ベビーシッター派遣、イベント託児等、育児に直接関わる事業を行っています。しかしそれにとどまらず、子育て悩み相談、子育て関連講座、会報・情報誌発行、お母さん達の手作り小物や衣類の販売等、子育てに関して多岐に渡る事業を展開している法人なのです。代表の片桐さんは元若草幼稚園の保護者であり、また、そこで働く職員の方々も若草OBが何人かいて、以前から私自身、にこっとさんに対してとても親しみ深く感じていました。

 片桐さんのお話は、過去にも何度か聞いたことがあるのですが、毎回新鮮味があり心温まります。やはり、片桐さんの気さくで情け深い人柄が、お話の随所に感じられるからだと思います。

 例えば、初めての子育てに奮闘するお母さん、あるいは酒田に嫁いで日が浅く右も左もわからないお母さん方に対して、親身になって相談に乗ってあげています。さらに、親子の遊びの場や親同士のコミュニケーションの場を提供することで、彼女達にとって身近で心地よい場を確保し、信頼できる友人関係の構築にも寄与しているのです。そして、そんなお母さん方の得意分野を生かし、様々な子育てや趣味に関する講座を開設し、手作りグッズ等の販売(nicomama shop)も手がけています。もはや子育て支援の枠を超え、彼女達の生きがいをも創造していると言えます。

 一昨年より、東日本大震災の被災地から酒田に引っ越してきたお母さん達のために、定期的に「おしゃべりお茶会」を開催し、心のケアを図られています。行政ではなかなか手が届かない部分の被災者支援に、大きな力を発揮されているのです。

 酒田市からの委託を受け、小規模でスタートしたこの法人が、短期間でこれだけ支持を集めてきた背景には、ハード面ではなく、このようなアイデアに富む人間味あふれたソフトの充実が根本にあったことは言うまでもありません。

 片桐さんご自身も我が子が幼い頃に旦那さんを亡くし、それ以来周囲のサポートに支えられながら子育てを行ってきたことを話されました。自らの体験により、人は一人では、そして親子だけでは生きていけないのだということを痛感されています。そして、支えてくれる周囲の人々に感謝し、その恩を他に返してやる、お互いに助け合いながら日々過ごしていくことが、幸せの道につながるのだということを実感し、実践されているのです。

 そんな片桐さんの周りには、当初保護者として参加し、その後スタッフやボランティアになって運営に協力しているお母さん達がたくさん集まっています。このように善意の輪が広がり、子育て環境がソフト面でさらに充実してくることが、少子化をはね返し、酒田市の活性化につながる大きな力になるのだろうと強く思いました。貴重なお話ありがとうございました。

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